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【早稲田大学出身の作家紹介:重松清さん】


みなさんこんにちは!


お正月はゆっくりと過ごせましたでしょうか。


早稲田大学では1月6日から通常授業が始まり、学生は期末試験に向けて準備を進めている頃です。



さて、いきなりですが、みなさん読書はお好きですか?


今回のコラムではよく読書をする方にもあまり読書をされない方にもご紹介したい、早稲田大学出身の作家、重松清さんを紹介します。


重松清さんは1963年、岡山県に生まれ、早稲田大学教育学部を卒業されました。


出版社勤務を経て1991年に『ビフォア・ラン』で作家デビューし、2001年『ビタミンF』では第124回直木賞を受賞しました。


著書の『とんび』がドラマ化、『青い鳥』の表題作が映画化されるなど、映像化された作品も多いので、重松清さんをご存知の方も多いのではないでしょうか。


また、重松さんは早稲田大学文学学術院で教鞭をとられています。


筆者は大学1年生のときに重松さんの講義を受講し、それをきっかけに重松さんの本を読むようになりました。


ここでは重松さんの著書の中から「吃音」というテーマを扱った2冊をご紹介したいと思います。


1冊目は『きよしこ』です。





『きよしこ』は吃音をもち、言いたいことをうまく言えない少年「きよし」が主人公の物語です。


きよしが吃音をもちながら過ごした、幼少期から大学進学までの時期が、彼の感じた辛さや惨めさとともに書かれています。


実は重松清さんご自身も吃音の当事者であり、『きよしこ』は重松さんの自叙伝的ストーリーとも言われています。


吃音の当事者だからこそできるリアルな描写に胸が締め付けられました。


2冊目は『青い鳥』です。





『青い鳥』は吃音をもった中学の非常勤講師である村内先生が、様々な中学校で「助け」を必要としている生徒に寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教える物語です。


重松さんは、教師になりたいという夢を吃音の影響であきらめた過去があります。


そんな重松さんが「もし自分が先生だったら、こんな先生になりたかった」という存在を書いた人物が、村内先生です。


それをふまえて『青い鳥』を読むと思わず涙してしまいます。



ここまで重松清さんを著書の『きよしこ』『青い鳥』とともに紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。


読書をしたいけれど何を読もうか迷っている、という方はぜひ重松清さんの本を読んでみてくださいね^^



参考・出典


「小説家・重松清教授が選ぶ 2020年、早大生にオススメの5冊と楽しみ方」早稲田ウィークリー 2020年10月26日(2021年01月09日閲覧)https://www.waseda.jp/inst/weekly/feature/2020/10/26/79330/


「「吃音」をもっと知るために~重松清が近藤雄生に聞く~(第1回 当事者の苦しみとは)」考える人 (2021年01月09日閲覧)https://kangaeruhito.jp/interview/11224


「「吃音」をもっと知るために~重松清が近藤雄生に聞く~(第2回 家族の物語として)」考える人(2021年01月09日閲覧)https://kangaeruhito.jp/interview/11233


筆者 ティラ

早稲田大学文学部2年

早稲田大学公認サークル

まっちワークグループ早稲田


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