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【早稲田大学出身の小説家 貫井徳郎さん】


みなさんこんにちは!いよいよ秋学期の授業が始まりましたね。 みなさんは、充実した夏休みを過ごせましたか? さて、今回は「読書の秋」にぴったりな本を、早稲田大学出身の小説家である貫井徳郎さんの作品の中から紹介します! 貫井徳郎さんは1968年に東京で生まれ、早稲田大学商学部を卒業されました。 1993年、鮎川哲也賞最終候補となった『慟哭』でデビューして以降、本格ミステリーを軸に様々な賞を受賞されています。 また、映像化されている作品も多くあるので、映画やドラマで観たことがある方も多いのではないでしょうか。 筆者は、今年の夏休みに友人から貫井さんの『乱反射』を勧められたことをきっかけに、貫井さんの本を読むようになりました。 読後、嫌な気持ちになるミステリー。「イヤミス」の名手として広く知られている貫井さん。 ここでは、その中から特に私が好きな2作品を紹介したいと思います。 1冊目は貫井さんのデビュー作、『慟哭』です。

この作品は、新興宗教や現代の家族愛を題材としています。 人々の内奥の痛切な叫びを描いた、綿密な心理描写が見所の長編ミステリーです。 痛ましい幼女誘拐事件に新興宗教が絡まる重たいストーリーとなっていますが、文章は読みやすく、作者の叙述トリックが見事で作品に引き込まれました。 事件の謎に迫る上質なミステリーとして楽しむことができるので、貫井さんの作品を読んだことがない方に是非おすすめの作品です。 2冊目は『乱反射』です。

この作品では、幼い我が子の事故死の真相を必死に解明しようとする父親の姿が描かれています。 事件は予想外の展開へと進み、複雑に練りこまれた仕組みに誰もが圧倒されることでしょう。 自らの普段の何気ない行動や小さなエゴイズムが周りに及ぼす影響について、深く考えさせられる作品です。 2018年にテレビドラマ化もされた名作です。 まだ読んだことのない方は是非この機会に手に取ってみて下さい! 秋学期授業が始まり、なかなか時間が取れない方も多いと思います。 しかし、せっかくの読書の秋。貫井さんの上質なミステリーを是非一度楽しんでみてください! 〈参考〉 新潮社「貫井徳郎|著者プロフィール」(https://www.shinchosha.co.jp/writer/2434/) (最終閲覧日2021年9月24日) 雪見だいふく 早稲田大学教育学部2年 早稲田大学公認サークル まっちワークグループ早稲田

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