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恩寵記念館

皆さんは早稲田で有名な建築物として思い浮かべるのはなんでしょうか?

大隈講堂や演劇博物館が現存する歴史的建築物として国や都から指定を受けていますが、実は早稲田のシンボルとなっていたかもしれない建物がかつてはありました。

現在の7号館の場所にあった恩寵記念館です。皇室からの寄付金(恩寵金)をもとに建てられたことが名前の由来になっています。

実は、慶應大学のシンボルとなっている三田の旧図書館と同じ建築家が設計したゴシック様式の建築物なので、入り口や窓の形が少し似ていませんか?


2つ目の画像が恩寵記念館、3つ目の画像が旧図書館となっていますが、この2つの建物を比べてみると、早稲田にあった恩寵記念館の方は左右対象(シンメトリー)になっているのが分かります。

当時は実験室や貴賓室などとして使われていましたが、敗戦間近の1945年5月に空襲で失われてしまいました・・・


慶應の旧図書館の写真は、筆者が趣味の建物巡りをしたときに撮影しました。恩寵記念館が早稲田にも残っていれば、重要文化財に指定されていて、観光スポットにもなっていたでしょう……。


ちなみに恩寵記念館の跡地にできた現在の7号館は1950年に建てられました。

70年間も使われ続けていますが、もし新しく立て直すことになったら、ぜひ外見だけでも復元して欲しいと思っています。


2018年にオープンした早稲田歴史館(現在休館中)には恩寵記念館の再現模型が展示されているので、コロナが落ち着いたらぜひ見に行ってみてください!


参考文献

恩寵記念館のより詳しい説明は早稲田ウィークリーを見てください!

早稲田大学の公式サイトには昔の早稲田の写真や年表があります!


筆者 クラレ

早稲田大学文学部3年

早稲田大学公認サークル

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